正しいブリーディングの流れ

動物にはそれぞれ体を健康に保つためのサイクルがあります。

 

犬猫も同様で、特に体に負担のかかる出産に関しては、それぞれの健康状態によって出産可能時期も異なります。

 

ブリーダーという仕事に就く以上は、愛情をもって、正しい繁殖の方法を守ってゆきましょう。

 

犬は最高でも年に1度

営利を追求するブリーダーの中には、年に2度の出産を無理にさせている場合もありますが、母体の健康回復から考えても出産は年に1度が限界です。

 

妊娠期間、授乳期間、その後の母体の回復には十分な時間をとりましょう。

 

子犬の精神的、身体的な安定と成長の為には、母犬や兄弟と生後3カ月頃まで共に生活をさせることが理想的とされています。

 

その後、親元から子犬が巣立ってから、やっと母犬は心身の休養を迎える事が出来るのです。

 

この期間を無理に短縮してしまうと、交配、出産まではいたるものの母体はボロボロになり、子犬は精神的も身体的にも未熟な状態で育つ事になります。

 

無理な繁殖で子犬を多産させ、安価な取引を行うよりも、品質のよい健康状態の安定した子犬を厳選して作りだし、取引をする方がより高値になります。

 

流行を追って、安易な取引に流れてしまう事で、ブリーダーとしての評価は下がり、信用を失いかねませんので、その点はしっかりと信念を持ちましょう。

 

猫は隔離を

猫の場合は特に注意が必要です。

 

犬と違い猫の場合、妊娠中以外であれば、いつ次の発情期がきてもおかしくはありません。

 

きちんとオスメスを区分し、飼育環境を管理してゆかないと、出産の直後にまたすぐに妊娠ということもありがちです。

 

体の機能的には妊娠、出産が可能ですが、母体は回復しておらず、相当な負担がかかっています。

 

もちろん、母体が回復していないのですから、育児放棄も起こります。

 

この場合、母猫は本来の寿命の半分も生きることが出来ない上に、生まれた子猫もなんらかの先天的な異常をもっている場合が多く見られます。

 

猫の場合は飼育環境をきちんと区分し、出産、離乳は母体の完全な回復を待ってからとしてゆきましょう。